2015年度年次大会が開催されました

2015-10-02


  912日・13日に2015年(平成27年)第36回年次大会が、三井寺事務所講堂にて開催されました。


  1日目は、若手研究者を中心とした研究発表と、大津市歴史博物館学芸員・横谷賢一郎氏による講演がありました。開催にあたり、越直美大津市長よりメッセージが寄せられました。会終了後は、会場に隣接したながら茶房本寿院にて懇親会がなごやかにおこなわれました。


 2目の午前中はエクスカーションを実施いたしました。マイクロバスにて移動し、まず参加者一同でフェノロサの墓所にまいりまし た。同じ墓所内には、ビゲロー、櫻井敬徳、町田久成らの墓もあります。法明院では、櫻井敬徳出身地、愛知県常滑市での研究状況について、地元の郷土史研究 者久田健吉氏からのご紹介があり、また同院所蔵の史料の閲覧がおこなわれました。貴重な書籍や書簡類などを前に、参加者一同熱心に閲覧していました。


 2日目の午後は、本会顧問でもある三井寺(園城寺)執事長福家俊彦氏による基調講演と、大津市歴史博物館学芸員・寺島典人氏による講演がおこなわれました。

 今回は、会員以外にも多数の一般聴講をいただきました。また、大津市図書館の学会寄託「フェノロサ資料」全資料の展示や、三井田妙久尼・村形明子(本会名誉会員・顧問)編訳「フェノロサ夫人の東京日記、189798」、月刊WEB『望星』連載挿絵原画および故松下明治画伯筆『フェノロサ夫人の日本日記、1896』(ミネルヴァ書房、2008年)挿絵原画展示など、イベントも同時におこなうことができました。
 
 会場を提供いただきました三井寺事務所、および、関係者の皆様、イベント実施に御協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。来年は9月中旬に東京での実施を予定しております。詳細は決定後、会報やウェブサイトにて告知いたします。

*大会についての記事が下記のメディアに掲載されました。

2015913日(日)京都新聞朝刊
 「フェノロサが愛した日本美術の保存や評価発表 大津で学会」

中日新聞(現在確認中)
 

【大津市長 メッセージ全文】

 本日より「2015年度 日本フェノロサ学会 第36回年次大会」が、全国から皆様をお迎えし、フェノロサの愛した園城寺境内にて、盛大に開催されますこと、心よりのお祝いと歓迎の意を表します。
 フェノロサの功績については、誰よりも、ここにお集まりの学会の皆様がご存知とは思いますが、明治時代前期の日本文化・日本美術荒廃の危機にあって、日本美術を評価し、保護の道筋をつけた功労者がフェノロサであったと認識をしております。
 またフェノロサは園城寺法明院の風光を大絶賛したとも聞いており、法明院に葬られたことの縁の深さに思いをいたすところであります。法明院から望む雄大な琵琶湖の景観は、フェノロサの時代もそして今も、変わらぬ姿で訪れる人々を魅了する、大津の重要な資源でもあると存じます。
 今回の年次大会の開催が契機となり、日本文化の恩人とも言えるフェノロサの功績が末永く顕彰され、彼の愛した大津の景観の素晴らしさと共に、広く情報発信され、そこから多くの人々が大津を訪れるよう願っているところです。
 最後になりましたが、大会のご成功と、貴学会のますますのご発展を心より祈念申し上げ、甚だ簡単ではございますがお祝いのご挨拶とさせていただきます。

 平成27912
                           大津市長 越直美


 (以上)

2015年度年次大会が開催されました


  912日・13日に2015年(平成27年)第36回年次大会が、三井寺事務所講堂にて開催されました。


  1日目は、若手研究者を中心とした研究発表と、大津市歴史博物館学芸員・横谷賢一郎氏による講演がありました。開催にあたり、越直美大津市長よりメッセージが寄せられました。会終了後は、会場に隣接したながら茶房本寿院にて懇親会がなごやかにおこなわれました。


 2目の午前中はエクスカーションを実施いたしました。マイクロバスにて移動し、まず参加者一同でフェノロサの墓所にまいりまし た。同じ墓所内には、ビゲロー、櫻井敬徳、町田久成らの墓もあります。法明院では、櫻井敬徳出身地、愛知県常滑市での研究状況について、地元の郷土史研究 者久田健吉氏からのご紹介があり、また同院所蔵の史料の閲覧がおこなわれました。貴重な書籍や書簡類などを前に、参加者一同熱心に閲覧していました。


 2日目の午後は、本会顧問でもある三井寺(園城寺)執事長福家俊彦氏による基調講演と、大津市歴史博物館学芸員・寺島典人氏による講演がおこなわれました。

 今回は、会員以外にも多数の一般聴講をいただきました。また、大津市図書館の学会寄託「フェノロサ資料」全資料の展示や、三井田妙久尼・村形明子(本会名誉会員・顧問)編訳「フェノロサ夫人の東京日記、189798」、月刊WEB『望星』連載挿絵原画および故松下明治画伯筆『フェノロサ夫人の日本日記、1896』(ミネルヴァ書房、2008年)挿絵原画展示など、イベントも同時におこなうことができました。
 
 会場を提供いただきました三井寺事務所、および、関係者の皆様、イベント実施に御協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。来年は9月中旬に東京での実施を予定しております。詳細は決定後、会報やウェブサイトにて告知いたします。

*大会についての記事が下記のメディアに掲載されました。

2015913日(日)京都新聞朝刊
 「フェノロサが愛した日本美術の保存や評価発表 大津で学会」

中日新聞(現在確認中)
 

【大津市長 メッセージ全文】

 本日より「2015年度 日本フェノロサ学会 第36回年次大会」が、全国から皆様をお迎えし、フェノロサの愛した園城寺境内にて、盛大に開催されますこと、心よりのお祝いと歓迎の意を表します。
 フェノロサの功績については、誰よりも、ここにお集まりの学会の皆様がご存知とは思いますが、明治時代前期の日本文化・日本美術荒廃の危機にあって、日本美術を評価し、保護の道筋をつけた功労者がフェノロサであったと認識をしております。
 またフェノロサは園城寺法明院の風光を大絶賛したとも聞いており、法明院に葬られたことの縁の深さに思いをいたすところであります。法明院から望む雄大な琵琶湖の景観は、フェノロサの時代もそして今も、変わらぬ姿で訪れる人々を魅了する、大津の重要な資源でもあると存じます。
 今回の年次大会の開催が契機となり、日本文化の恩人とも言えるフェノロサの功績が末永く顕彰され、彼の愛した大津の景観の素晴らしさと共に、広く情報発信され、そこから多くの人々が大津を訪れるよう願っているところです。
 最後になりましたが、大会のご成功と、貴学会のますますのご発展を心より祈念申し上げ、甚だ簡単ではございますがお祝いのご挨拶とさせていただきます。

 平成27912
                           大津市長 越直美


 (以上)

 
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